索引|用語集・置き換え早見表

分量・計量早見表 — 小さじ=g・黄金比・人数スケール

小さじ=グラムの目安、TCCRの黄金比、人数スケール。分量で迷わないための早見表。

スパイスカレーづくりで意外とつまずくのが「小さじ1って何グラム?」「2人前のレシピを4人前にしたい」といった分量と計量の話です。このページは、家庭で作るときにすぐ引ける早見表をまとめた索引です。スパイスは粒の大きさや挽き具合、湿り気で重さが変わるため、ここに載せた数値はすべて目安・概数です。厳密な計量より、まずは「だいたいこのくらい」で作り、味をみて調整する感覚を身につけてください。

基本となる4種のスパイスについては最初に揃える4種(TCCR)を、配合を自分で設計したくなったら自分のブレンドを組むもあわせて読むと、数字の背景にある考え方がつかめます。

① 主要スパイス・小さじ1あたりのグラム(目安・概数)

計量スプーンの小さじ1(5ml)に「すりきり1杯」入れたときのおおよその重さです。パウダーは詰め方で、ホールは粒の大きさで上下します。下表はあくまで目安として、レシピのグラム表記を小さじに置き換えるときの当たりをつける用途に使ってください。

スパイス 形状 小さじ1の目安(g)
ターメリック パウダー 約 2〜3 g
クミン パウダー 約 2 g
コリアンダー パウダー 約 2 g
レッドペッパー(チリ) パウダー 約 2 g
ガラムマサラ パウダー(ミックス) 約 2 g
クミンシード ホール 約 2 g
マスタードシード ホール 約 3〜4 g
コリアンダーシード ホール 約 2 g

パウダーは挽きが細かいほど、また湿気を含むほど重くなります。ホールは粒が密に詰まるマスタードやフェヌグリークが重め、軽いクミンやコリアンダーシードはやや軽めです。±2割程度はぶれるものと考えておけば十分です。

② 黄金比 ——「世界一簡単カレー」とスケール表

4種(TCCR)=ターメリック・クミン・コリアンダー・レッドペッパー各小さじ1、これに塩を加える——この覚えやすい比率が、家庭スパイスカレーの出発点になる「黄金比」です。色・香り・味・辛味の4役がひととおり揃い、ここから好みに振っていけます。各スパイスの役割は最初に揃える4種(TCCR)で確認できます。

下表は、この黄金比を2人前として、人数に応じてそのまま倍にしたスケールの目安です。人数に比例させればよく、難しく考える必要はありません。

スパイス 2人前 4人前 6人前
ターメリック(パウダー) 小さじ1 小さじ2 小さじ3(大さじ1)
クミン(パウダー) 小さじ1 小さじ2 小さじ3(大さじ1)
コリアンダー(パウダー) 小さじ1 小さじ2 小さじ3(大さじ1)
レッドペッパー(パウダー) 小さじ1 小さじ2 小さじ3(大さじ1)
小さじ1前後 小さじ2前後 小さじ3前後

レッドペッパーだけは辛さの好みが分かれるので、子どもや辛さが苦手な人がいる場合は比率を崩して減らしてかまいません。塩も最後に味をみて足すのが安全です。スパイス3種(ターメリック・クミン・コリアンダー)の比率を保ったまま、辛味と塩だけ別に調整する——これが崩しの基本です。

③ 塩の目安 ——「スパイスは香り、塩が味」

大切な原則がひとつあります。スパイスは香りを担い、料理の「おいしさ=味」を決めるのは塩だということです。スパイスをいくら増やしても、塩が足りなければ「香りは立つのにぼやけた味」になります。物足りないと感じたときは、スパイスより先に塩をひとつまみ足してみてください。この考え方はスパイスは「香り」、味は「塩」がつくるで詳しく扱っています。

仕上がりの総量 塩の目安(概数)
2人前(仕上がり約500g) 小さじ1前後(約5〜6g)
4人前(仕上がり約1kg) 小さじ2前後(約10〜12g)
6人前(仕上がり約1.5kg) 小さじ3前後(約15〜18g)

塩分量は「仕上がり総量のおおむね1%前後」が一般的な目安ですが、これも好みと使う塩の種類(粗塩か精製塩か)で変わります。必ず味をみながら少しずつ。一度に入れず、二度三度に分けて近づけるのが失敗しないコツです。

④ ホール ⇄ パウダーの量の考え方

同じスパイスでも、ホール(原形)とパウダー(粉)では香りの出方も体積あたりの重さも違います。レシピがホール指定なのに手元にパウダーしかない、あるいはその逆、という場面で迷ったときの大まかな換算の考え方です。

  • 体積はおおむね同量〜パウダーをやや少なめに。ホール小さじ1の代わりにパウダーなら小さじ約3/4〜1が目安です。挽くと粒の隙間が詰まる分、同じ小さじ量でもパウダーのほうが正味量が多くなりがちなためです。
  • 香りの立ち方が違う。ホールは油で温めて香りを引き出すテンパリング(タドカ)向き。パウダーは香りが出やすい反面、焦げやすいので加えるのは火を弱めてから。役割が異なるので「完全な代用」ではなく「近い香りを補う」感覚です。
  • 挽きたては香りが強い。ホールを自分で挽いた場合は、市販パウダーより香りが立つことが多いので、表示量よりやや控えめから始めると失敗しません。

香りを長く保つには形状ごとの保存も関わってきます。ホールのほうが鮮度が長持ちする理由はスパイスの保存と鮮度もあわせてどうぞ。

まとめ ——「目安」を出発点に、舌で決める

  • このページの数値はすべて目安・概数。スパイスは形状・挽き・湿気で重さが変わります。
  • 迷ったら黄金比(TCCR=各小さじ1+塩)から始め、人数に比例させてスケール。
  • 物足りなさは、スパイスより先にで。「香りはスパイス、味は塩」が原則。
  • ホール⇄パウダーは「同量〜やや少なめ」を当たりに、香りをみて微調整。

最終的な分量は、レシピの数字ではなくあなたの舌が決めます。早見表はそのための出発点として使ってください。

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