「スパイスでカレーを作ってみたんだけど、味が物足りなかったんだよね」
という話をよく聞きます。
そして物足りなさをスパイスで補おうとするので、辛くなったり、粉っぽくなったという話もよく聞きます。
料理教室では最初に伝えていますが
「スパイスは香りであって味ではないですよ」ということです。
どうしたら美味しく作れるのか?それは、ではなんで物足りないの?というと多くの場合、
塩が足りない。
この場合がほとんどです。少し塩を足してみると、カレーの味が劇的に変化する場合もあります。
和食だと味噌や醤油などの調味料には 塩分が含まれていますが、スパイスは香りなので塩を加えてあげなければ味にはなりません。
その塩とスパイスから揮発する「香り」がカレーでは非常に大切です。
適度な温度でこの「香り」は引き立つので、腕の立つ料理人は「火加減」をとても大事にしています。
最初の油にホールスパイスを加えて炒め、香りを移す。
玉ねぎやトマトをしっかりと炒めてから加えるパウダー スパイスの香り。
出来上がりの直前で加えるガラムマサラやテンパリングオイルの香り。
スパイスカレーは「塩」の味とスパイスの「香り」を重ねていきながら作るのがポイントです。