商品紹介
Introduction『チャローインディア 2020 煮込み編』は、メタ・バラッツがインド各地を巡り、現地の家庭や屋台で出会った「名もなき煮込み料理」を記録した一冊です。分量化されたレシピではなく、その場の素材と対話し、スパイスを感覚で操る「即興」の面白さを伝えます。アナンでは、現地の熱気とスパイスの音をそのまま届けるため、旅の記憶が鮮明に蘇るビジュアルとストーリーを凝縮しました。
メタ・バラッツの香りの旅
A Journey of Aroma「チャロー(Chalo)!」とは、ヒンディー語で「さあ、行こう」という意味だ。二〇二〇年、世界が静まり返る直前のこと。私は誘われるままに、インドの深い懐へと飛び込んだ。そこで見たのは、レシピ本には決して載ることのない、自由で逞しい「煮込み」の風景であった。
インドのキッチンには、計量スプーンもタイマーも存在しない。あるのは、その日の気温や、手元にある野菜の具合を見て、指先でスパイスを摘み、鍋に放り込む「即興」の技だけだ。路地裏で老婆が作る豆の煮込み、あるいはトラック野郎が集うダバで豪快に炊き上げられる肉の鍋。それらはすべて、その瞬間、その場所でしか生まれない一期一会の味なのだ。美味しい料理のそばにはいつも「適当という名の最適解」がある。それが二〇二〇年の旅で改めて確信したことだった。
この本は、読者に「正解」を教えるためのものではない。むしろ「もっと自由に、火を囲んでいいんだよ」と背中を押すための記録だ。ページをめくれば、焦げた玉ねぎの匂いや、煮え立つ鍋から溢れる蒸気の熱さが、まるでそこにあるかのように立ち上がってくるだろう。即興料理においてスパイスは、奏者の気分次第で音色を変える楽器のような存在だ。
目的地を決めない旅が一番面白いように、ゴールを決めない煮込みもまた、驚くほど豊かな景色を見せてくれる。あなたも今夜はレシピを閉じ、この本に綴られたインドの風を感じながら、五感を研ぎ澄ませて鍋をかき混ぜてみてほしい。きっと、あなただけの「新しいインド」が、その鍋の中から立ち上がってくるはずだ。
メタ・バラッツ(アナンスパイス)
よくある質問
Questions & Answers-
保存方法を教えてください
直射日光・高温多湿を避け、密閉容器に入れて常温で保存してください。開封後は香りが飛びやすいため、なるべくお早めにお使いください。
-
この本には正確なレシピが載っていますか?
一般的な料理本のような「大さじ・小さじ」の正確な分量や手順はあえて記載していません。その代わり、料理が生まれるまでの背景やスパイス使いの考え方、現地の空気感を重視しており、読み物としても楽しめる「インスピレーション・ブック」となっています。
-
「煮込み編」とありますが、どんな料理が登場しますか?
豆をじっくり煮込んだダル、肉の旨味を凝縮したカレー、あるいは道端で出会った素朴な野菜の煮込みなど、インド各地の「煮込み」に焦点を当てています。現地の家庭料理や屋台料理のリアルな姿を垣間見ることができます。
-
即興で料理を作る自信がないのですが、楽しめますか?
もちろんです。この本は「スパイスをどう使うか」という感覚的な部分を養うのに最適です。パラパラとページをめくり、写真や文章から受け取ったイメージをいつもの料理に少し取り入れるだけで、キッチンに新しい風が吹くはずです。
-
著者のメタ・バラッツさんはどんな人ですか?
アナン株式会社の3代目であり、スパイスの伝道師です。幼少期よりスパイスに囲まれて育ち、インドと日本を繋ぐ活動を続けています。彼自身のフィルターを通した「今のインド」の捉え方が、この本の大きな魅力となっています。





レビュー
レビューはまだありません。