完全ガイド

カレーブック完全ガイド — スパイスと作り方を、一冊に

1983年生まれ、黄色い表紙の本型カレーキット。開くと計量済みのスパイス、背表紙に作り方。全ラインナップの選び方から基本の流れ、金メダルから生まれた物語までの完全ガイドです。

カレーブック完全ガイド — スパイスと作り方を、一冊に

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カレーブックは、1983年から作り続けているアナンの看板商品です。黄色い表紙の本を開くと、中には計量済みのスパイスとフレーク、背表紙には作り方。肉と野菜を用意すれば、30〜40分で本格カレーができあがります。このページは、初めての一冊選びから使いこなしのコツ、誕生の物語まで、カレーブックのすべての入口です。

作っているのは、1954年創業の鎌倉のスパイス商・アナン。カレーブックを考案したのは2代目のアナン・メタで、いまは3代目のメタ・バラッツが家業を継いでいます。

カレーブックとは — スパイスと作り方を、一冊に

カレーブックはスパイスキットではなく料理を通して物語を語るその名の通りの本だと思っている。(バラッツ、noteより)

日本には水があり、四季の食材があり、塩も油も各家庭にあります。ないのは「スパイス」と「作り方」。その二つを一冊にまとめたのがカレーブックです。表紙のキャッチコピー「インド人の考えた日本のカレーです」は、発売以来変わっていません。

  • 4人分の使い切り分包。スパイスの計量も、余りの保管もいりません
  • 作り方は背表紙に。本を見ながらそのまま作れます
  • 定番のカレーブックは辛さ4種類。辛くない、こどもカレーブックもあります
  • 塩と油は家のものを使う設計。だから塩加減が味の決め手になります

基本の流れ — スパイスを炒めることから

どの一冊も、大きな流れは共通です。ポークカレーの実例で見てみます。

味が決まらないときは、まず塩です。同梱のスパイスに塩は入っていないので、仕上げに味見をしながら塩を決めます。具材は家にあるものや旬の野菜への置き換えも自由です。最初に油でスパイスの香りを起こす工程はテンパリングといい、コツはテンパリング完全ガイドで詳しく読めます。

カレーをスパイスから作るという習慣はほぼなく、ホールスパイスを油で最初に炒めるという工程が多くの人に衝撃を与えた。(バラッツ、noteより)

どれを選ぶ? — オリジナルとポケット版

カレーブックには二つの判型があります。1983年から続く黄色い表紙のオリジナルと、胸ポケットに入るポケット版です。

オリジナル・カレーブック(黄色い表紙)

すべての原点になった一冊です。表紙では玉子のキャラクターが「インド人の考えた日本のカレーです」と語りかけ、開くと3箇所に分かれたスパイスとフレーク、背表紙に作り方。4人分・辛さ4種類で、1983年から作り続けています。

ポケット版(胸ポケットサイズ)

2020年に登場した小さなカレーブックです。最初に作ったのはバターチキンで、「挨拶がわり」に渡せる一冊という遊び心から生まれました。作り方は裏面に、4人前。味の種類はこちらが豊富で、贈り物にも人気です。

ブックの仲間たち

カレーブックで作るレシピ 14品

レシピ記事は、一冊でどこまで作れるかの実例集です。背表紙の基本レシピに、具材のアレンジを重ねています。

定番ブックで作る

旅スパで作る

作り方の原理から知りたい料理は、バターチキンカレー完全ガイドキーマカレー完全ガイドビリヤニ完全ガイドダール・豆カレー完全ガイドへどうぞ。

1983年、金メダルから生まれた本

1983年11月、大阪で開かれたグルメオリンピック。2代目アナン・メタが団長を務めたインド代表チームは、「骨つきチキンカレー、インド人が考えた日本のカレー」で金メダルを受賞します。商品化の話が出たとき、レトルトや缶詰にという案もたくさん出たといいます。選んだのは、日本にない「スパイス」と「作り方」をそのままセットにする道でした。

もしあの時。金賞を受賞した料理がレトルトになっていたら、今の日本のスパイスカレーブームはなかったかもしれない。(バラッツ、noteより)

カレーブックは1980年代から90年代にかけて全国のスーパーや百貨店に並び、家庭のカレーがルウ一色だった時代に「スパイスから作る」という体験を広めました。そして2025年1月、バラッツは父と祖父の故郷であるグジャラート州で、現地の料理人と一緒にカレーブックのカレーを作り、故郷の人たちに食べてもらいました。日本で生まれた一冊の、40年越しの里帰りです。

よくある質問

Q.カレーブックとは?
A.1983年生まれの、本の形をしたカレーキットです。開くと計量済みのスパイスとフレークが分かれて入っていて、背表紙に作り方が書かれています。肉と野菜を用意すれば、30〜40分で本格カレーが作れます。
Q.何人分作れますか?
A.オリジナルの大判もポケット版も4人前の使い切りです。分包なので、スパイスが余って保管に困ることがありません。
Q.辛さは選べますか?
A.定番のカレーブックは辛さ4種類から選べます。辛いものが苦手な家族がいるなら、レーズンの甘みで食べやすいこどもカレーブック(キーマカレー)がおすすめです。
Q.どれから始めればいいですか?
A.まずは定番のカレーブックを。店頭で「どれがいいですか?」と聞かれたときは、ココナッツのまろやかさで入りやすいケララチキンカレーもおすすめしています。
Q.おいしくできません。コツは?
A.まず塩です。同梱のスパイスに塩は入っていないので、仕上げに味見をしながら塩を決めます。具材は家にあるものや旬の野菜に置き換えても大丈夫です。
Q.カレールウと何が違うのですか?
A.ルウは味が完成していますが、カレーブックは「スパイス」と「作り方」のセットです。油と塩は家のものを使うので、塩加減も具材も作る人に任されています。スパイスを油で炒めて香りを起こす工程から体験できます。
Q.オリジナルとポケット版はどう違うのですか?
A.オリジナルは1983年から続く黄色い表紙の大判で、4人分・辛さ4種類。ポケット版は2020年に登場した胸ポケットサイズで、こちらも4人前。作り方は裏面に書かれています。味の種類はポケット版のほうが豊富です。
Q.贈り物にできますか?
A.胸ポケットに入るポケット版が人気です。人気5種を集めた5冊セットと、11種を揃えたコンプリートセットがあります。
Q.どこで買えますか?
A.この公式オンラインショップで全種類を扱っています。鎌倉・極楽寺の実店舗でも買えます。

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